水の安全保障研究会
第五回世界水フォーラムにおいて日本は大きな役割を果たし、水問題に対する積極的な姿勢を世界に示すことができたが、それを可能にした背景には日本の様々な水戦略がある。初めに挙げられるのは安倍総理大臣の一期目在任中に開催された「水・環境・エネルギー専門家会議」で、この会議では環境における水問題の将来について討議された。代わって、福田総理大臣の在任中には「水分野に関する有識者および実務者懇談会」が開かれ、その成果は北海道洞爺湖サミットにて世界へ向けて報告された。そして、最後が中川昭一氏を中心として自民党が開いていた「水の安全保障研究会」であるが、これは日本の水戦略の中で最も充実したものであった。
水の安全保障戦略機構
会長である森喜朗元総理と、政治・学問・産業の分野から選ばれた50人を構成員として、「水」分野に対してあらゆる分野から審議執行する国の水専門の機構である。その目的は「行政、学術研究、企業活動、市民レベルの活動の支援・推進」であり、横断的な水への取り組みは国の利益を向上させるものである。