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水資源をめぐる争い

競争相手を意味する「RIVAL」の語源が、川を意味する「RIVER」であるといわれているように、人は遥か昔から川の水をめぐって争いを続けてきたが、現代でも国際河川をめぐった紛争が世界中で起こっている。国際河川をめぐる争いを発生させる原因はいくつかあるが、一番基本的な原因は国際河川の水の利用に関する権利をどちらが持つか、水をどのように分配するかという問題である。また、国際河川が陸地に対して半分近くの面積を占めていることから、国同士の領土問題の的になっているというのも原因である。

ナイル川流域

争いの火種が絶えない国際河川のなかでも、ナイル川流域が一番危険で厳しい問題を抱えているとされている。ナイル川の下流にあるエジプトと上流にあるタンザニアなどの国との間には、川の水利用に関する争いがある。また、スーダンなどの国では国内でもナイル川の水資源をめぐって部族同士が争いを起こしている。