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パレスチナとイスラエル
イスラエル、パレスチナ、ヨルダンの間にはヨルダン川が流れているが、その周辺国は水を十分に使うことができず、深刻な水不足に悩まされている。しかしそんな水が不足している国々の中にあっても、イスラエルとパレスチナの間では水資源の大きな格差がある。パレスチナ人が年間に使える水の量は約66tであり、イスラエルの9分の1ほどしかない。なぜ、このような格差が生まれたかというと、1967年の第三次中東戦争でイスラエルがヨルダン川の水利権をほぼ独占してしまったからである。このように水不足もまた戦争の一因になることがある。
チグリス・ユーフラテス川流域
チグリス・ユーフラテス川は世界でも最大級の国際河川であり、トルコ、シリア、イラクなどの国々を支える希少な水資源となっている。現代でこそ、この地域は少ない水資源を巡って争っているが、遥か昔のメソポタミア文明の時代では豊かな水資源を有する地域であったとされる。