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国際政治と水ビジネス

中国市場において、フランス系企業のヴェオリア社とスエズ社は大きく事業を進めることが出来ているが、その背景にはフランス大統領が中国に訪れて会談を行うなど、政府の事前の努力が存在してる。中国の水ビジネスは国家レベルで進められているため、進出するには国の助力が必要不可欠である。フランスの他にも、ドイツのシーメンス社、アメリカのGE、シンガポール連合工程などが政府の助力を得て、中国市場に進出している。

日系企業と中国

中国の上下水道事業の民営化で生まれる水市場に、海外の企業が積極的に進出しているのに対して、日系企業の進出は皆無である。日本は中国の上下水道事業に対して政府開発援助を行ってきた経緯があるが、それは施設の建設に限り、管理運営などを行っていない。日本が中国の水市場に進出していくには、何か特別な手段を講じる必要があるだろう。