世界の水戦略
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水メジャー

世界の民営化されている上下水道事業の市場は、「水メジャー」と呼ばれる3社がその8割を占めている。一つ目はフランスのヴェオリア社で、手賀沼終末処理場の管理を任されたヴェオリア・ウォーター・ジャパンの親会社である。ヴェオリア社では100カ国を超える国で、一億人以上の人たちに飲料水を提供している。二つ目は同じフランスのGDFスエズ社であり、上下水道施設の建設や、海水淡水化装置などに高い技術を持っている。そして三つ目はイギリスのテムズ・ウォーター社で、民営化率100%であるイギリスの水道事業を全て一社で行っているだけでなく、海外の水道事業も手がけている。

中国に進出する水メジャー

2006年、水メジャーの一社であるヴェオリア社のCEOアントワーヌ・フレロ氏は、これからのヴェオリア社の事業は中国に重点を置くと記者会見で発表した。その記者会見でフレロ氏は、今のところ中国市場においてヴェオリアのシェアは少ないが、積極的に中国で事業を展開し、10年ほどでシェアを伸ばすと語った。